Power book Duo280C No2

Amazonで偏光板を購入して、レストア本番です。ボトム側のネジ4本を外して、キーボードを持ち上げて、フィイルムケーブル2本を慎重に外します。液晶ヒンジの両側カバーをこじって外し、トップカバーを後ろからゆっくり持ち上げて、前爪を手前に引っ張るようにすると外れます。

液晶パネルのフィルムケーブルを抜き、シャーシに引っ掛かっている爪を持ち上げながら、両面テープを剥がしシャーシからケーブルを取り外します。そして、ヒンジネジを緩めステンレスカバーごと外し、液晶パネルに繋がっているリアカバーを後ろに抜きながらヒンジの足を抜きます。これで、本体と液晶が外れました。

液晶部の分解ですが、隠しネジ用テープを二箇所剥がして、ネジを緩めます。このネジ部分は、カラー液晶の重量をプラスチックにアンカーを埋め込んだナットで受けているので、大概壊れているようです。今回も左右のアンカー取り付け部分が壊れて、空回りしている状態でした。

ネジ部側からゆっくり隙間を作っていき、爪部分を壊さないよう液晶表面側のカバーを外します。

ここからが本番の液晶パネルの分解になります。分解していいくのはまあ、簡単なのですが、同じよう組み立てるのが難しいですよね。特に、パネル本体を覆っているカバーと基盤のシールドの上下や、それぞれのフィルムケーブルが接着剤で張り付いているところ。

また、最終的にステンレスフレームから取り外すのに、爪とテープで貼られたステンレスカバーを剥がすのに躊躇しました。

やっとビネガーシンドロームにやられた液晶パネルが出てきました。

ネットの記事では、やられたフィルムと接着剤を剥がすのに、かなりの量力が必要だと聞いていたので、覚悟して臨みます。液晶の端から手で剥がしていくとパリパリ薄いフィルムが剥がれていきます。全部剥がしましたが、糊の部分がありません。

フィルムが2枚に剥がれたみたいです。下のフィルムは糊でしっかりついていたので、ペーパーナイフのようなものが手元あったので、それを使い剥がしていき、糊は剥がし液とプラスチックのヘラ、最後は無水アルコールとウエスで仕上げていきました。

 

こっからは仮組みをして、液晶パネルを表示させた状態で、偏光板の貼り付ける角度を調べる必要があります。仮組みと言ってもネジで固定しない状態で組み立て、ロジックボードに液晶用フィルムケーブル取り付け、上部ケースの取り付け、キーボードフィルムケーブル取り付けなどは必要です。

今回は、ハードディスクを外した状態で起動させましたが、フロッピーマークが偏光板の角度を変えるたびに、消えたり反転表示したり、感動しました。

偏光板は、糊のないタイプにしたので、45度の角度で切り出した偏光板をガラス面に仮どめのような形で貼り付けました。

マグネシウムフレームを再度清掃して、ボトムケース組み立て。液晶パネルも、

液晶カバー部のネジ用アンカー取り付け部分をエポキシで補強してから、パネルを分解時の写真を見ながら組み立て。

組み立て終了し、ACアダブターを接続すると、内蔵バッテリーを外してあるので、自然と起動します。無事に綺麗なカラー表示となりました。

オリジナルパーツが壊れたものもあったので、ジャンクで買ったパーツで再生しました。

ここで1回目のミスが、トラックボールを動かしても、カーソルが動きません。キーボードを外しても、フィルムケーブルが見当たりません。よく見ると、フレームの下に挟まっていたので、再度分解と組み立てです。

カーソルも動くようになり、持ち歩いて遊んでいたら、いきなり電源が落ちました。電源ボタンを押しても変化ありません。

時間を置いて、冷静に考えてみます。組み立て時にちょっと気になったのは、ハードディスクのフィルムケーブルとマグネシウムフレームの隙間がほとんどないことです。ハードディスクの後ろ側はフレームとの間に薄いクッション状のシートが貼り付けてありますが、フイルムケーブル側は、細いピンが飛び出ていて、絶縁されていない状態です。そこで、ジャンクのDuo をみて見ると、確かに絶縁されてはいないが、一定の隙間があります。レストアしたDuoを見てみると、隙間がほとんどなく接触しているようにも見えます。

そこで、フィルムケーブルの端子部に、薄いアクリルシートを挟み込み、組み立て電源を繋いでみると、見事起動しました。

フレームを清掃した時に、歪んで隙間がなくなったのでしょう。

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