EMS-BINO SE120

しばらく放置状態となっていた双眼望遠鏡が勿体無いので、どうするか検討していました。

鏡筒バンドサイズが114-115mmなので、これに該当する鏡筒を2本用意すればいいのですが。

双眼望遠鏡を考えると、低倍率広視界であれば、接眼レンズも固定でもいいのではと思いますし、

ズームアイピースであれば低倍率から高倍率までカバーできます。

価格、コンパクト、軽量という事で、ケンコー扱いのSE120に決めました。

中古でSE120を一台購入、試作に取り掛かります。

課題は、EMS-UXLの取付径90mmとSE120の接眼部をどうするかです。

以前マツモト様のBINOで、アイフォーカサーという2インチスリーブに外付けヘリコイド

が装備された物が有ったので、在庫をお尋ねしたところ、有りますとの事で注文しました。

中古で購入したSE120の接眼部は、鏡筒サイズ115mmから96mmにサイズダウンするアダブターに、

ラックピニオンの接眼部が接続されています。96mm部分は4mmネジ用の穴。

そこで、接眼部を撤去して外径100mm、内径90mmのパイプを,外注にて鏡筒側接続サイズ96mmに

外径を加工し、4mmのタップを計6箇所開けてもらい、EMSを接続出来るようにします。

アダブターの製作において、使用するアイピースのピント位置を調べるために、塩ビパイプを加工して試作品を作ります。

塩ビパイプのソケットを加工して、外径96mm,内径90mmのパイプを作りました。

使用アイピースは、マスヤマ32mm,モーフィアス17.5mm,ハイペリオンズーム、これ等にピントが合うよう

に塩ビパイプの試作品の長さを調整してみます。ピント位置が一番近いのが、ハイペリオンスーム、

一番遠いのが、モーフィアス17.5mm。これは31.7mmアダブター使用で合うので、全て使用できました。

マツモト様からアイフォーカサーが届いた時点で、2インチスリーブ長が予想より長かったので、

接続パイプの長さを最終調整して簡単な図面を描き、コスモ天文工房さんにて製作して頂きました。

製作の目処がたったところで、もう一台の鏡筒を中古で購入、某有名中古所ショップさんから購入しましたが、ラックピニオン部分のストロークが半分ほどしか使えない不良品でしたが、どうせ使わないので、良しとしました。

全てのパーツが揃ったところで、組んでみましたが、イメージ通りの機材が出来ました。

2インチスリープの外付けヘリコイドは、ピンと調節しても目の位置が変化しませんから、非常に快適です。

2枚レンス、大型接眼部を持たない軽量BINOは意図した通りの物となりました。

メジャーな星たちは、双眼がいいですね。二重星団や、M42、ぎょしゃ座の散開星団もずっとみていられます。

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